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胸郭・骨盤/腰痛・骨盤痛

コアセラピーセミナー2008のご案内

テーマ:「腰痛・骨盤痛に対するコアセラピー」

  

 腰痛・骨盤痛は高頻度に発生する運動器疾患であるにも関わらず、ゴールドスタンダードと呼ぶべき治療法が確立されていません。その理由は診断学的に組織損傷を同定しにくいこと、症状が多彩であること、多数の関節や運動機構が関与することなどが挙げられます。これらに対して、コアセラピーで培ってきた胸郭・骨盤のリアライメントを基盤とする評価法と治療方法の有効性が徐々に証明され、より効率的かつ効果的な治療法へと進化してきました。

 今回の2日セミナーでは、第1日目に胸郭と骨盤のマルアライメントの概要とそのリアライメントの方法を紹介し、第2日目に腰痛・骨盤痛に対するコアセラピーの考え方と実際を紹介します。両日とも十分に実技の時間を設け、機能評価やエクササイズの効果を体験していただきます。コアセラピーの具体的内容としては、ストレッチポールを用いたエクササイズ(PTRプログラム)、最新の骨盤コンディショニング機器であるATM2、そしてこれらの道具を用いない安全性の高いリアライメント方法などを紹介します。

内 容: 

第1日:骨盤と胸郭のリアライメント

1)骨盤・胸郭の運動学とバイオメカニクス

 姿勢や運動機能に関与する骨盤・胸郭の機能解剖学、アライメント、運動学について講習するとともに、この後の評価やエクササイズで注目すべきポイントについて解説します。

胸郭は呼吸運動においては胸郭全体が一つの役割を果たしますが、胸郭に隣接する運動機構である頸椎や肩関節あるいは腰椎の運動に対しては、胸郭の一部分が柔軟に運動し、隣接部位の運動に貢献しなければなりません。しかしながら、健常者も含めて多くの方でこのような胸郭の部分的な運動機能が低下しています。この講習では胸郭のマルアライメントのパターンおよび可動性減少について解説します。

骨盤は、3つの骨から骨盤輪を形成していますが、殆どの人の骨盤は非対称的なアライメントとなっています。その歪みを数値化することはなかなか難しいのですが、歪みのパターンは比較的容易に判定されます。この講習では、骨盤に起こりうる歪みについて解説します。

2)骨盤・胸郭の評価

 骨盤と胸郭のマルアライメント、可動性、そして安定性について、臨床において簡便に実施できる評価法を講習します。胸郭については、上位胸椎の可動性、胸椎の側弯・回旋パターン、会胸郭の横径拡張に分けて評価法を実技講習します。一方、骨盤についてはその歪みのパターンの判定方法、荷重伝達機能の評価、そして股関節における大腿骨頭のアライメントの評価法について実技講習します。

3)胸郭コンディショニング(実技)

胸郭コンディショニング(ThoraConまたはソラコン)は、胸郭の対称性の回復、可動性の対称化、そして頸椎・肩関節・腰椎など隣接する運動機構への胸郭の貢献の向上、を目的とした運動プログラムです。ストレッチポールを使うことによって、胸椎伸展および胸郭拡張が飛躍的に改善することによって得られる効果であることが実感されるような実技講習を行います。

4)骨盤コンディショニング(実技)

 骨盤コンディショニング(PelConまたはペルコン)は、骨盤の対称性獲得、仙腸関節の荷重伝達機能改善、そして股関節における大腿骨頭アライメントの最適化を目的として行われる運動プログラムです。ストレッチポールを使うことにより、骨盤のリアライメントが容易に得られることが実感される実技講習を行います。 

第2日:腰痛と骨盤痛の概念と治療

1)腰痛・骨盤痛の概念と発生機序

 腰痛・骨盤痛の中でも機械的刺激によって症状が増減するような機械的腰痛を定義し、その疼痛発生の力学的要因、神経生理学的要因について整理します。特に運動と連動して起こる腰痛については、力学的条件を変化させることで逆に症状を軽減することも可能であり、症状の増減から治療方針を決定していきます。この講習では、機械的腰痛の判定および機能評価法について解説します。

2)腰痛・骨盤痛における機能評価(実技)

 腰痛・骨盤痛の機能評価については、胸郭と骨盤のマルアライメントを中心に問題点を絞り込んでいきます。胸郭については、第1日に行う胸郭の機能評価を背景としつつ、特に腰痛との関連性の深い要素についての評価を実施し、ソラコンの適応について考察します。一方、骨盤については、寛骨と仙骨のアライメントを正確に見極め、ペルコンの適応の有無を判定します。以上の結果に基づき治療プログラムを決定します。

3PTRプログラム・ATM(実技)

 骨盤・胸郭のリアライメントとコアスタビライゼーションを組み合わせた腰痛・骨盤痛の治療プログラムについて実技を中心に解説します。PTRプログラムとはPelvis Thorax Realignmentの略で、ペルコンとソラコンを組み合わせ、主としてストレッチポールを用いた治療プログラムを意味します。一方、ATMとはactive therapeutic movementの略で、ATM2というアメリカ製の腰痛治療器を用いた治療法を意味します。ATMの詳細についてはこちらをご覧ください。

 

4)特殊な例に対するコアセラピーの進め方

 機能評価に基づき、ペルコンの適応とはならない骨盤マルアライメントを有する例に対する治療法を解説します。このタイプは、ペルコンによって寛骨のアライメントを正常化しようとした際に仙腸関節へのストレスが増大する可能性が高いものであり、仙骨のリアライメントを慎重に進めた上で寛骨のリアライメントを進める必要があります。症例を含めて解説します。 

  予備知識として「コアコンディショニングとコアセラピー」(講談社)を含む「コアセラピーDVDシリーズ1 実践パッケージ」(LPN)をご参考ください。 

 第2日目は第1日目の講習内容を前提として進めさせていただきますので、両日のご参加をお勧めいたします。

 

講 師:蒲田和芳(広島国際大学)、杉野伸治(貞松病院)、山本大造(ゴルフレスキュー)

 

受講料:12,600円1日) 21,000円(両日)

 

主 催:日本コアコンディショニング協会

  

事務局:日本コアコンディショニング協会コアセラピー事務局(担当:土江) 株式会社GLAB

 

問合せ・申し込み:info@g-lab.biz (メールタイトルはコアセラピー2008受講申し込みとし、本文には、受講者のお名前、所属、資格、住所、電話番号、参加希望日、をご記入ください。)

 

備 考:

(1)  理論、評価、実技(触察、手技を含む)を中心の内容です。理学療法士をはじめとする医療従事者を対象としておりますので、トレーナーの方は上記内容をご了承の上ご参加下さい。

(2)  当日は動きやすい服装のご用意をお願いします。またフロアー上でのエクササイズを行いますので、汚れの気になる方はバスタオル等のご準備をお願いいたします。